伊坂幸太郎の「終末のフール」 [読書]
「あなたはあと3年しか生きられません」なんていわれたらどうしますか?残り3年、どうして暮らそうか・・・と考えられれば少しは有意義に生きられるのでしょうが、自暴自棄になって自ら命を絶ったり、やけになって暴動に走ったりするかもしれません。
本書はそんなお話。3年後に小惑星が地球に衝突し、人類は確実に滅亡する、といわれている中で、仙台のとあるマンションの何人かの住人を主人公にしたお話がオムニバス風に描かれています。
それぞれのお話が微妙にリンクしながら展開されるストーリーは、決して深刻ではないものの(話によっては深刻なものもありますが)、人の生き死に対する意識は希薄になり、すさんだ雰囲気が全体を覆っている感じの小説です。
自分がそういう状況になったらどうするか?普段は日々の生活、仕事に追われながら生きている毎日。当たり前のことですが、あと3年で人生終わり、なんてなことは考えたくはないですが、何が起きても不思議ではない昨今、少しは意識したほうがよいのかもしれません。
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会社の人で定年を目前にし
癌の手術を受けた方が居ます
先週の昼礼当番になり、
自分の死ぬ日ってのをすごく意識して
一日がすごく大事だという事を
語ってくださいました。
その人は無事に手術を終え
後は定年まで一ヶ月
いい退職後を迎えて欲しいものです。
by ハイマン (2008-05-18 22:00)
気のせいか年を嵩ねるごとに1日が短く感じられるようになってきました。
何をやるにしても無駄(あくまでも自分の意識の中で、ということですが)
はなるべくなくそう、というなってきたことは間違いないようで・・・
by Ganchan (2008-05-19 12:24)