ジェフリー・ディーヴァー:「獣たちの庭園」 [読書]
リンカーン・ライムシリーズでお馴染みのジェフリー・ディーヴァー原作、「獣たちの庭園」をようやく読み終えました。「ディーヴァー初の歴史サスペンス」ということで興味を持って手に取った本ですが、スパイ物の緊迫感も味わえる骨太の作品でした。舞台はベルリンオリンピック開催目前のドイツ。米国海軍情報部の命を受けたニューヨークのヒットマンがドイツ高官の暗殺を企てるというストーリー。数日間の出来事を文庫にして600ページも費やしているため、1日分の出来事の密度の濃いのはジェフリー・ディーヴァーの面目躍如というところでしょうか?主人公を追うドイツ刑事警察(クリポ)の警視、ヴィリ・コールはいい味出してます。鑑識眼を披露するところでは、リンカーン・ライムシリーズを思わせます。物語の後半でどんでん返しあり。映像化はされてないと思いますが、是非、映画化(テレビ化)されたら見てみたい作品です。
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