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東野圭吾の「パラドックス13」 [読書]

パラドックス13 (講談社文庫)

パラドックス13 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/05/15
  • メディア: 文庫
随分前に単行本で一度読んだ本、再読です。
設定としてはハリウッド並みの壮大なもの=宇宙の変調?に巻き込まれた登場人物たちは極めて日本人的であり(事実日本人しか登場しない)、物語そのものに派手さは感じられない内容となっています。
かなり前に発刊され、人気作家である東野先生の作品だけに読んだ方は多いと思いますが、あえてネタバレ的なコメントは避けたいかな。スケールの大きさの割には地味な展開であり、結果として登場人物たちが解決に導くわけでもなく、人知の及ばない現象に身をゆだねることになって物語は終わります。
これがハリウッドだったらそうはいかない。彼らはなんとかしますから・・・・
とはいえ、話としては一個人がなんとかできるものではなく(いかなるスーパーヒーローでもこれは無理でしょう)その世界に身をゆだねるしか方法はないわけですが、そうした状況の中でいかに生きるか!ということなのでしょう。何か今の新型コロナウイルス感染の状況に似ていなくもない。
彼らの最後はだれも見ていない(見られない)わけですが、見られなくても人として思うところを貫く、というのは美しいような気もします。
私としえば後半、最後の部分で慌てふためくキャラになってしまいそうで・・・精進します!

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