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堂場瞬一の「割れた誇り ラストライン2」 [読書]

割れた誇り ラストライン 2 (文春文庫)

割れた誇り ラストライン 2 (文春文庫)

  • 作者: 瞬一, 堂場
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/03/08
  • メディア: 文庫
ラストラインシリーズの第2弾。アナザーフェイスシリーズに代わる新しい警察小説シリーズだ。今回は50歳を過ぎた刑事が主人公。周りに流されることなく自らのの考えを表明することで、結果的に周囲と軋轢を生みやりにくくなるものの、そこは長年の経験と警察官の正義感を背景に我が道を進むというお話。
鳴沢了的なキャラとは一線を画し(本人は鳴沢を嫌っている)、周囲と協調することは決してあきらめず、若手の面倒もよくみる(みたい、教えたい・・・けど?)という設定は、会社で定年近くなったサラリーマンの置かれた立場に近いような感じでもある。
ま、その辺を狙っている作品だと思いつつ、その気になって読んでいる私も私ですが・・・本作の内容は冤罪、加害者家族(友人知人)、被害者家族といったことがテーマ。地味な事件を主題としているためリアリティがありつつも切ないお話となっている。誰もが加害、被害の立場に巻き込まれ可能性があるということを思い知らされます・・・と言いつつ第1弾を飛ばして読んでしまった。それでも十分に楽しめる作品となっている。

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