木下昌輝の「戦国十二刻 始まりのとき」 [読書]
なるほど、良い企画だと読んでいて思いました。戦国時代の出来事の十二刻前からのカウントダウン。ほぼ一日前からの関係者の動きを物語にした内容。あの日、あの時・・・右か左か、進むべきか引くべきか・・・その場、その時、人はいろいろな決断を強いられますが、本書はそうした歴史上の人物たちの決断、行動にいたるまでの物語をみせてくれます。
応仁の乱の混乱の中で、その後の登場人物たちにつながっている、というのもなかなかなもの。
いずれの短編もそれなりの緊張感を醸し出し面白く読ませていただきました。
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