大沢在昌の「帰去来」 [読書]
大沢先生ファンの方だったらご存知かもしれませんが、SF的な作品はほかにもあるのでしょうか?「新宿鮫」シリーズにはまって以降、実のところあまり読んでいなくて・・・
本の帯にあるように「光和26年のアジア連邦・日本共和国・東京市」・・・パラレルワールド的なお話であり、時間軸及び歴史が微妙に異なっている世界を行き来する主人公。
新宿の闇マーケットのくだりはまさに大沢ワールドですが、ふと思ったのは、現実世界における先の大戦で日本が戦争に勝利していたら現在の東京も小説の中の東京になり得る可能性はゼロではなかったのでは?ということです。ちょっとした時間軸のズレや歪によって、今の現実が現実ではないという話もあるのかもしれない。
小説の中では、主人公の女性警察官がたくましくかっこよくふるまうことに喝采を叫びつつ、同時に違和感をもったというお話ではありましたが、パラレルワールドでなくてもいけた話のような気もしています。
受像機?って何?、読後の最大の謎ですww
ご丁寧にありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。
by サボテン (2019-07-31 03:55)