SSブログ

「決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍」 [読書]


決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

  • 作者: 赤神 諒
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ご存知?決戦シリーズは設楽原です。長篠の合戦ともいいますね。

戦国最強を言われた武田騎馬隊を鉄砲によって打ち砕いた!という意味で、戦いの歴史における転換点であると同時に、政治的にも後に続く織豊、徳川政権に続く潮目の戦いだったような気がします。

大河ドラマを始めとする数々の映像でもこの戦いは取り上げられていますが、新しい戦法vs.旧態依然の戦法の激突を象徴的に描くことに終始され、馬防柵に守られた織田・徳川連合軍に武田の騎馬隊が突進、三段打ちの鉄砲の前にあえなく打ち砕かれるというシーンが有名です。

ところがどっこい、最近の研究にも裏打ちされた結果だとは思いますが、あの戦い、武田勝頼の戦況をみる目、判断によっては戦自体が起こらなかったこと(撤退の上、再度、決戦の機会があったかも・・・)などが指摘されています。

本書はそうした視点からの短編が収録されています。武田、織田、徳川のそれぞれの陣営からの視点で、時々刻々と戦いの様子が描かれています。

もし、武田軍が撤退した場合、戦国後期の歴史は大きく変わったのではないかと想像します。武田が天下を取ることはなかったと思いますが、豊臣政権や江戸幕府の体制に武田は生き残ったかも・・・なんて想像すると面白い。

まさに「その時歴史は動いた!」って感じですかね。


nice!(17)  コメント(0) 

nice! 17

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。