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千野隆司の「おれは一万石」 [読書]

おれは一万石 (双葉文庫)

おれは一万石 (双葉文庫)

  • 作者: 千野 隆司
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2017/09/13
  • メディア: 文庫
応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)」で少し疲れたので、少し頭を休めようということで手に取ったが本書です。朝日新聞の時代小説の広告特集でみかけた「おれは一万石シリーズ」。文庫書き下ろしジャンルのフィクション系の時代小説と思ってちょっと調べてみたら、登場人物も出てくる藩も実在のもの。ちょっとびっくりというか読み始める前に興味関心バロメーターが少し上がった作品です(フィクションでも良いのですが、描かれている時代感をつかむ意味でも史実にあったというのは内容に説得力が増すような気がします。むろん小説なので内容はフィクションであることは間違いはないのですが・・・・)。
尾張徳川家の連枝として下総高岡藩1万石の養子に入った主人公の竹腰正紀(家督を継いで井上姓に)が主人公。第1巻の本書は家督を継ぐまでのお話ですが、誰もが理想とする主人公像=ヒーローの活躍は分かりやすく、彼を支える周辺キャラも読者が望む方向で動いている。すなわち安心できる作品であり、正に時代小説の王道的作品です。2日で読了。時代劇のドラマが全盛の頃であれば確実に映像化されていた作品でしょう。おもろかったです。

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コメント 3

井上正英

私の先祖が描かれていることを最近知り、以来一万石シリーズを楽しく読ませていただいております。
町民の生活模様なども描かれており、時代に広く触れられて大変興味深く読ませていただいております。
by 井上正英 (2019-03-06 04:34) 

Ganchan

>井上正英さん
ほ、ほんとですか?世が世ならお殿様だったのですね。何とも誇らしいご先祖でうらやましい限りです。
by Ganchan (2019-03-07 13:54) 

井上正英

Ganchanさん

初めまして。
日本人は、外国と交わらずに純血の歴史がありますから、ルーツをさかのぼると思いもよらぬ人々とのつながりがあります。
突き詰めれば、根本は同じ発祥に繋がるのではないでしょうか。
そう思うと、道行く人にも親しみがわきます。
by 井上正英 (2019-04-23 03:05) 

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