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アンソニー・ホロヴィッツの「モリアーティ」 [読書]

モリアーティ

モリアーティ

  • 作者: アンソニー・ホロヴィッツ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/11/28
  • メディア: 単行本
モリアーティといえばシャーロック・ホームズの最大にして最強のライバル。物語はホームズとモリアーティの直接対決=ライヘンバッハの滝の決闘の直後から始まります。この闘いによりホームズはしばらく行方をくらますことになりますが、本書では滝壺の中から引き上げられたモリアーティの死体検案に立ち会った(つまりモリアーティは死んだ!)アメリカのピンカートン探偵社の探偵とスコットランド・ヤードの警部の二人を主人公にした物語となっています。
モリアーティとアメリカの犯罪者集団が大西洋を挟んで連携するのを阻止するという内容ですが(モリアーティ亡き後、アメリカの犯罪者集団はその後釜に座る)、物語の基本的構成は警部はホームズ役、ピンカートンの探偵がワトスン役というホームズシリーズの原則を貫く形で進んでいきます。
『モリアーティはそう簡単に死ぬはずがない』という潜在意識を読者に持たせつつ、最後の最後で「あっ!」と言わせる展開はテレビ脚本などを手掛ける作者の得意とするところかも。
いずれにせよ、ホームズをそれを取り巻くキャラクターの奥深さという点で最強のコンテンツ。ホームズ絡みでは新作の部類でしょうが、どんどん広がりがみせるのはファンとしてはありがたいというしかありません。


nice!(19)  コメント(2) 
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コメント 2

たかおじー

こんな本があったんですね。
ちょっと興味があります。時間を見つけて読んでみたいと思います。
by たかおじー (2018-05-30 21:47) 

Ganchan

>たかおじーさん
コメントありがとうございます。
読んでいくうちに「あっ!」という瞬間が訪れます。
モリアーティ、恐るべし!です(ネタバレ?)
by Ganchan (2018-06-07 15:46) 

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