雫井脩介の「犯人に告ぐ2」 [読書]
テレビ化もされた「 犯人に告ぐ 」の続編。今回は振込詐欺グループが誘拐ビジネスを展開するというお話。ビジネスというところに意味があって、単純な身代金誘拐事件とは一線を画すというもの。
綿密な計画のもとで展開される誘拐ビジネスのスマートさには舌を巻きました。この本を参考に現実にこうした犯罪が起きないかと心配してしまいました。
もっとも一方の主人公である犯人グループの犯罪に関わるまでの心理、動機にいまいち納得がいかないというか浅い感じがしました。まあ 大した理由もなく犯罪に手を染める輩が多い中で、理由や背景を求めてもしょうがないのでしょうが、物足りなさを感じました。
天才的犯罪者「淡野くん」は依然野放し・・・まだまだこのシリーズ続きそうです。
コメント 0