東野圭吾の「虚ろな十字架」 [読書]
以前から気になっていた本でしたが、ようやく読了いたしました。
正直、本書に対する感想は複雑です。本書の中にも何度も出てくるように「答えはでない」話です。犯罪被害者の心情、加害者の情状、環境等、登場人物のおかれたさまざまな状況から、それぞれの心情を慮るしかない、ということになるのでしょうか。
登場人物たちが抱える人生の重さにそれぞれ共感しながら、まがりなりにも法治国家という国にいて、加えて人としてどう生きることが正しいことかという価値観に絡められている日常にあって、本書のテーマに対する答えはその時、その場に立たないとわからないということだと思います。
いささか唐突に終わるラストではありましたが、本書の流れからすればある種当然の帰結ともいえるのではないでしょうか。なんとも切ない気持ちで読み終えたという感じであります。
こんばんは、コメントありがとうございます。
図書館のWeb予約の申込してから
暫く本を読んでません・・・・
予約して受取に行けばいいだけなのに・・・。
これを機会に読みたい本探して見るかな(^_^)v
by tarou (2015-03-12 21:53)
>tarouさん
私も図書館よく利用しています。Web予約を入れると
人気の作品は数百人待ちもざら。待っている間に行く
チャンスを逃すということもありますよね。
by Ganchan (2015-03-23 16:03)