乾緑郎の「機巧のイヴ」 [読書]
「機巧」とは機械仕掛け、あるいはロボットでしょうか?表紙の艶めかしさにひかれて手に取った本ですが、実際、どんなお話なのか分からずに読み始めました。舞台は江戸時代・・・と思っていたら架空の時代設定のようです。とはいえ限りなく江戸時代に近い設定。そんな時代にロボット≒サイボーグ?アンドロイドに近い機巧という技術をきわめた人物がおり、彼が生み出した機巧とそれを取り巻く人々とのお話です。
読んでいて全体にセピアというか、幕を通してみているような雰囲気の本。機巧の巧みさに登場人物たちは翻弄される・・・そもそも人間とは何?人の心とは?という深淵なテーマが隠されているようにも読もうと思えば読めるのですが・・・深読みしすぎかもしれません。
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