岩井三四二の「異国合戦 蒙古襲来異聞」 [読書]
主人公は教科書に載っていた竹崎季長です。蒙古襲来絵詞のあの竹崎さんです。
蒙古襲来は御存知通り、鎌倉時代、執権北条時宗の時代、二度にわたってフビライの元が日本侵略を企てた戦争です。文永の役、弘安の役として日本の歴史には記録されています。
本書は主人公の竹崎季長の側から描いた日本側の動きと、攻め手の元、高麗、宋の側からの視点で構成されています。攻め手の中心は高麗の宰相である金方慶と士卒である李などの兵士で、日本征討がいかに高麗を疲弊させ民を苦しめたかが描かれています。この辺が本書の新しいところでしょうか(決して韓流歴史ドラマでは描かれない部分でしょうが)。
主人公竹崎さんの鎌倉武士としての生き残りをかけた猪突猛進ぶりがなかなか良い。
日中韓の登場人物が織りなす歴史絵巻、一気に読めた。おすすめです。
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