富樫倫太郎の「北条早雲」~青雲飛翔篇 [読書]
本書の最後のページに「悪人覚醒篇へと続く」とあります。つまり本書は前編?もしくは中編?なわけです。次は待ち遠しいなと思っていたら、続編の刊行予定はなんと2015年。2014年が明けたばかりなのに「来年かよ!」と憤ってしまったわけです。
本書は富樫さんの軍配師シリーズの姉妹編ともいうべき作品であり、北条早雲を主人公として作品としては、歴史小説の大家、司馬遼太郎先生の「新装版 箱根の坂(上) (講談社文庫)」以来ではないかと思われます(その他作品はあるでしょうが・・・)
北条早雲こと伊勢新九郎の一代記、大河小説といっていいでしょう。なにせ幼少のみぎり、鶴千代丸の時代からの書き起こしです。平易な文体で読みやすく、新九郎の性格付けも分かりやすくて好感が持てます。史実では謎の多い人物とされ、本書もフィクションの域を出ないと思われますが、北条早雲が好きだ!という富樫さんの気持ちが十分に反映された作品ではないでしょうか。
なるべく早めに続編を刊行していただきたいと願うばかりです。
こんばんは。
早雲・・・まさに下剋上と言った感じですが、今は漫画にもなるんですね・・・(^-^)
by はせお (2014-01-15 21:39)
>はせお さま
戦国時代のキャラも新しいネタが欲しいころ。
新解釈の早雲が今後もたくさん登場するのではないでしょうか
by Ganchan (2014-01-27 17:17)