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高村薫の「冷血」 [読書]

冷血(下)

冷血(下)

  • 作者: 高村 薫
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2012/11/29
  • メディア: 単行本
実は本書、以前にもアップしました。その時は合田雄一郎復活にばかり言及してしまいました。ちょっと興奮しすぎた感があり反省しております。少し読み返してみて、本書の主題は何だったのかを考えてみましたが、奥が深すぎて実はあまり分かっておりません。犯罪の背景や動機が理解さえる、ストーリーとして納得できるものにすることが社会秩序を維持する重要な要件であり、本書に出てくるような犯罪者が一般的な社会通念では理解できないケースの場合、犯罪者というレッテルすら貼ることのできない危うさが今の世の中にあるのだろうという感じは強く持ちました。
なぜ、どうして・・・という問いかけに答えがない。その時の気分としかいいようがない、というのは殺人や犯罪を犯す究極のシーンとは異なる場面において多々あることではあります。それを起承転結、ストーリー立てて話したり、記録したりしようとした時点で脚色された事実になるのでしょう。
被疑者、犯罪者の生い立ちや環境が犯罪の温床になっていた、というのたやすいこと。怨恨や復讐、強盗を主目的とした分かりやすい?犯罪とは別次元での事柄・・・社会秩序を維持するために犯罪は作られてはいないか?そんな感想を持った次第であります。 
 
 

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楽っくん。(らっくん)

Ganchan さん、こんにちは!。
ご訪問&コメント、有難う御座います ♪ 。
今後とも宜しくお願い致します^^。
by 楽っくん。(らっくん) (2013-10-22 23:03) 

Ganchan

>楽っくん。さんへ
こちらこそよろしくお願いいたします。
by Ganchan (2013-10-28 11:59) 

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