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垣根涼介の「人生教習所」 [読書]

人生教習所 (2011-09-30T00:00:00.000)

人生教習所 (2011-09-30T00:00:00.000)

  • 作者: 垣根 涼介
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2011/09/30
  • メディア: 単行本
自分の人生を振り返ってやり直したいきっかけがあればなあ、と思うことがあります。何かで読んだことがありますが、日本という国、社会はなかなかやり直しがきかないらしい。それに比べてアメリカなどはいくらでもやり直せる機会、チャンスがあるとのこと。社会の成り立ち、多民族国家、精神の拠り所等、いろいろな要素があると思いますが、21世紀の日本においてもやり直しのチャンスをつかむのは難しいような気がします。
本書は「君たちに明日はない (新潮文庫)」、「借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫)」、「張り込み姫 君たちに明日はない 3」、「勝ち逃げの女王: 君たちに明日はない4」など、リストラ請負人4部作で知られる垣根涼介さんの作品。「人生教習所」は、これらのシリーズの番外編ともいえる作品です。元ヤクザ、東大を休学している学生、メーカーの海外駐在員まで経験し、定年で退職した会社員、フリーのライターといった人生をやり直したいと思っている登場人物たちが、小笠原で開かれたセミナーに参加する物語です。自動車免許取得のための合宿みたいなもんですが、小笠原の知られざる歴史、そこに住む人々との触れ合いや体験談などを聞くことによって、彼らの考え方、物の見方が徐々に変わってくるというお話。
正直、書かれていることはそんなに目新しいものではないのですが、要は気持ちの持ちよう、考え方だというなんとなくの結論に妙に安心したりするわけです。それと小笠原というところが非常に魅力的に感じた次第。機会があれば是非行ってみたい。少し前向きになれる作品かと思います。 

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