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鳥羽亮の「さむらい 修羅の剣」 [読書]

さむらい 修羅の剣

さむらい 修羅の剣

  • 作者: 鳥羽 亮
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2011/11/29
  • メディア: 単行本
現在の東北にある架空の藩のお家騒動が物語の背景となっている本書、読み始めは当ブログでもお馴染み、「藤沢周平」風の書き出しです。藩政を牛耳ろうとしている一派を反対派が暗殺という手段を使って追い落とそうする。暗殺は成功裏に終わりますが、実はその反対派一派こそ、藩政をわがものとしようとしている本当の悪であったということが判明する。暗殺に加わった若き藩士たちは、証拠隠滅を図ろうとする悪の一派から抹殺されようとしますが、何とか自らの汚名を雪ぎ、真相を暴こうと立ち上がる、というストーリーです。
何せ立ち回りが多く、その動きも詳細に描かれています。藩の追撃隊が主人公たちが隠れている山村に迫ったくだりでは、黒沢明の「七人の侍 [DVD]」を彷彿とさせるようなシーンもあります。
登場人物のキャラクターは単純明快そのもの。人物に裏表がない。そうした人たちがたくさん登場することで、物語全体が単純でわかりやすい雰囲気にまとまっています。
もうちょっとストーリーが複雑であっても良かったかな?と思うのは読者のわがままなのかもしれません。 
 
 

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