野口卓の「飛翔~軍鶏侍3」 [読書]
文庫書下ろし小説、軍鶏侍シリーズの第三弾です。園瀬藩という西国の小藩を舞台にした作品。藤沢周平の海坂藩シリーズを彷彿とさせる作品であることは、本シリーズの第一弾「軍鶏侍」でもご紹介した通りですが、第二弾の「獺祭 軍鶏侍(祥伝社文庫)」に続き、シリーズの持つ雰囲気が落ち着いてきたような気がして、大変面白く読ませていただきました。登場人物たちの成長が「落ち着いた」雰囲気を醸し出しているのでしょう。何よりも主人公岩倉源太夫が家族の長として、道場主として余裕を持てるにようになったことが、話に深みや幅を持たせているように思います。
海坂藩シリーズのように、時代を変えたり、主人公を変えることでバリエーションも期待できるような気がしています。そういう展開になると非常にうれしいのですが。
未読の方にはお勧めのシリーズです。
ご訪問&コメントありがとうございます^^
シリーズ物は気に入ったら ハマってしまいますね(^^)
by alba0101 (2012-08-31 10:44)
>alba0101さん
一度はまると安心して読めますからね。
by Ganchan (2012-09-06 13:32)