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山本兼一の「狂い咲き正宗」~刀剣商ちょうじ屋光三郎

狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎 (講談社文庫)

狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎 (講談社文庫)

  • 作者: 山本 兼一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/09/15
  • メディア: 文庫
その道を極めた人や職人など、ストイックな主人公を描くことで定評のある山本さん。刀剣商が主人公の本書は、いわゆる江戸もの、市井ものの趣のある作品です。
幕府御腰物奉行の嫡男であった主人公光三郎が、名刀「正宗」を巡って父と大喧嘩、勘当されて、刀剣商のちょうじ屋の婿になってしまうという設定。刀を巡って起こるさまざまな出来事、難題を解決していくというお話。
日本刀は武器であると同時に美術品としての価値もあることから、さまざまなドラマが生まれる。刀に振り回される人々の悲喜交々のストーリーに事件ものでも恋愛ものでもない面白さがあります。武士から町人身分へ、20代という若さという主人公の設定も物語に小気味よさを与えているような気がします。
本書の続きを読みたいなぁと思ったら、去年、発刊されていました(「黄金の太刀」)。続きを読むのが楽しみです。
 
黄金の太刀 刀剣商ちょうじ屋光三郎

黄金の太刀 刀剣商ちょうじ屋光三郎

  • 作者: 山本 兼一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/09/16
  • メディア: 単行本
 

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