誉田哲也の「ハング」 [読書]
- 作者: 誉田 哲也
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2009/09/16
- メディア: 単行本
ある事件の再捜査を命じられた警視庁捜査一課堀田班。事件の概要がおぼろげながらわかりかけてきたところで、捜査本部は解散、捜査の中心を担ってきた堀田班の面々は所轄などへの突然の転勤命令・・・主人公津原は一連の不可解な事態解明に乗り出す・・・というお話。後半はハードボイルドっぽい展開になりますが、そこは人物設定が優しいだけにとまどいながらも真相に近づくという話になっています。
警察官、刑事としての行動パターンにやや無理を感じつつ、かつ事件の真相にもっとも近い男の津原に対する態度など、ややおや?と感じるむきもあり。誉田さんの警察小説のシリーズではちょっと評価が低めかも。他作品の人間も絡めれば深みが出たかもしれませんねぇ。
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