冲方丁の「天地明察」 [読書]
話題の本、ようやく読みました。何の事前知識も持たずに読んだもんですから、渋川春海の話だとは知りませんでした。そういえば昔の日本史の教科書に出てなぁ、でも、この人何をした人だっけ?なんて思いながら読んでました。和算の巨人、関孝和や、名宰相保科正之、下馬将軍こと酒井忠清、黄門さまこと徳川光国(改名前)など、登場人物は大河ドラマ並み。主人公春海が、平安時代以降800年以上使われてきた暦を改暦するという大事業を達成するまでのドラマです。
春海の茫洋というかいいところの坊ちゃん的キャラと、春海を取り巻く人物たちの魅力的なキャラがうまく絡み合って、結構面白かったなぁ。
それにしても、江戸時代の早い段階での日本の算術や天文のレベルは相当高かったようですね。こうした実績、功績は日本人としてもっと知っていても良かったのではないでしょうか?先人の偉業、私たちはあまりにも知なすぎです。
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