鳥羽亮の「影与力嵐八九郎 遠山桜」 [読書]
最近、鳥羽亮がラインアップしている各シリーズの拾い読みをしています。ご存知、遠山の金さん、こと北町奉行遠山金四郎の密命を受けて奉行所とは別に犯罪を摘発する役目を負った内与力、嵐八九郎とその密偵たちが活躍するシリーズです。彼には5人の密偵がいますが、昔の大江戸捜査網DVDボックス 杉良太郎第一シリーズ や鬼平犯科帳〈1〉 (文春文庫) を彷彿とさせるようなキャラ。時代劇のエンタテイメントとしてはGOODなしかけです。奉行所や幕府の権威を守るためなら容疑者もあっさり殺してしまうなど、鳥羽さんの作品は結構はっきりしているのですが、その辺が勧善懲悪とも違う雰囲気を出しています。立会いのシーンはやけに詳細な描写で、チャンバラが目に浮かぶようなところも良い。しばらくは鳥羽時代劇にはまりそうな予感がしてます。
コメント 0