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岩井三四二の「城は踊る」 [読書]

岩井三四二の作品には、大河ドラマや映画で描かれるような英雄やヒーローはほとんど登場しません。隣のおじさん、おばさん、お兄さん、お姉さん・・・そんな身近な人たちが主人公、主要登場人物です。

本書「城は踊る」もそんなお話。里見八犬伝で有名な里見氏がまだ元気だった頃、里見氏配下の青山信濃守のそのまた配下の神子田久四郎一族が家の子郎党、寄子11人を引き連れて合戦に参加します。所領安堵、加増、侍身分の獲得、土地持ち百姓になること等々、それぞれの思惑があっての命をかけた参戦。北条方(当時、関東の覇権をめぐって北条と里見は競い合っていました)の武田一族(甲斐の武田とは別の一族)の城を攻めます。城方はわずか200人。攻める青山方は1000人。しかも城主はすぐ前の戦で討ち死して不在。このチャンスに・・・ということだったのですが、いざ、城を攻めようとしたそのとき、亡き城主の夫人、北の方が甲冑姿で櫓に立っていた・・・

大河ドラマではエキストラが演じる人たちの物語といった方が分かりやすいでしょうか。物語はいろんな伏線があって、単なる攻城戦ではありません(のぼうの城のような話でもありません)。

仲間が槍で突かれたり、刀で斬られたり・・・痛みや悲しみ、焦燥感がリアルに感じられる。その時代に生まれていたらどうだったのか?私なんか馬鹿だから参戦したんでしょうね。ビビッて逃げ回ったクチかなぁ~多分。

城は踊る

城は踊る

  • 作者: 岩井 三四二
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2010/01/14
  • メディア: 単行本


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