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伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」 [読書]

やってもいないのに犯人扱い。それも時の首相を暗殺した犯人として追われる身になってしまった青年のお話です。なぜ、主人公が犯人にされたのか?真犯人がいることはわかっていつつ、それが誰なのか?そもそも彼を犯人に仕立て上げた組織?は何なのか?首相がなぜ暗殺されたのか?・・・いろいろ疑問はありつつ、その答えは・・・読んでいない人にはネタばれになるのでこれ以上書きませんが、私にとってはとても面白い本でした。

タイトルの「ゴールデンスランバー」は、もともとはマザー・グースに収録されていた子守唄で、後にポール・マッカートニーがそれを元にビートルズのアルバム「ABBEY ROAD」に「GOLDEN SLUMBERS」として収録したもの。主人公が学生時代を懐かしむシーンで効果的に使われています。

ある意味怖い話です。突然、「お前が犯人だ!」といわれ、社会から抹殺される。ケネディ大統領を暗殺したとされるオズワルドが結局殺されたように、主人公も射殺されそうになります。「逃げろ!オズワルドにされるぞ」という友人のセリフ。一個人ではどーしようもない事態にどう立ち向かっていくのか?結局、逃げ切ることが最大の抵抗だったりするんでしょう。私もあなたもいつか突然犯人にされるかも・・・

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/11/29
  • メディア: ハードカバー


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